「別荘は経済的成功者の証、省エネへの貢献は知性が高いことの証」

 「軽井沢は東京都24区みたいなところだから」と言う人がいる。
 新幹線はくたか号に乗車すれば、東京駅から軽井沢駅までは1時間ほどで到着する。本当に近くなったものだ。
 長野新幹線の開通により、東京が通勤圏になったことも手伝い、町の人口も増加傾向にあるらしい。「24区とは、実にうまい表現だなぁ。」と、折に触れて感心させられる。

 軽井沢は明治時代に外国人宣教師らによって避暑地として見出されてからは、ユニーク且つ多様な歴史を刻んできた特別な場所である。
 明治期の避暑客は外国人が中心で、日本人は華族などの上流層の一部の人々だけであった。大正末期から昭和初期にかけては多くの文豪が書斎を構えた地でもある。

 一庶民の代表格として軽井沢へ抱く僕の当初の印象はと言えば、軽井沢プリンスホテル、アウトレット、旧軽井沢銀座、浅間山といったところだが、確かに他の別荘地と比べても軽井沢は別格だと言ってよい。

 現在では東京で成功をおさめた方々が別荘ライフを満喫するステータスにとどまらず、数年前にはビル・ゲイツの別荘が建築されているという話を頻繁に聞いた。グーグルアースやドローンで空撮されないように工事中も巨大な仮設の屋根を架けていたため、噂が噂を呼んだようだ。今ではいろいろな国の富裕層がこの地に集まってきている。

 そんな東京24区の南ヶ丘という場所に、隣接する二百坪あまりの二筆の土地を購入したのが3年前の春。
 その土地のひとつに「ARPEGGIO(アルペジオ)」という名のモデルハウスを建築して、軽井沢建築社をスタートしたのが、昨年5月のことで、少し大げさにいうなら、社運をかけた拠点戦略スタートだった。

2019/08/22(木) 11:02 清水康弘より PERMALINK COM(0)

COMMENT FORM

以下のフォームからコメントを投稿してください