分譲展示場「アルペジオ」は、東京のお客様が買って下さった。
 1年数ヶ月の期間、軽井沢進出の拠点となり、地元の不動産会社や一般のお客様に見て頂き、絶大な評価を得たことで新たな拠点展開としての自信が持てるようになった。

 そもそも目指していたことは、建築のデザインと温熱環境の融合だったが、道半ばとは言え、順調に垂直登攀しているように思う。進出して3年経過しないうちに完成実績も5棟になり、現在設計中の案件が4棟、さらに弊社の考え方に共感して下さったお客様も増えつつある。

 特に昨年師走にお引渡しをさせていただいた千ヶ滝の平屋別荘の建て主さんを紹介して下さったのは、大手の設計事務所で重職に就く弊社のOBのお客様だった。いつも弊社を応援してくださり、スタッフ一同心から感謝している。

 さて、ここまで順調に事業が立ち上がっているように思えるが、現地に赴任しているスタッフにしてみれば、都会では体験できない苦労があるものだ。
 それは「或る飛来物」との終わりなき格闘だ。よく言えば「森の大工」とも呼ばれるその飛来物は、樹木や時には建築物の木製の軒天や外壁に穴を空ける。
 一度狙われると対策を講じてもかなりしつこく飛来を繰り返し、狙った場所にカンカンカンと森中に響き渡る音を立てながら尖ったくちばしで穴を空けるその飛来物の正体とはキツツキである。(つづく)

2019/09/10(火) 10:02 清水康弘より PERMALINK COM(0)

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