パッシブな家の魅力。
温熱に関わるストレスが大きい住宅は他の部分がいかに優れていても数十年にわたって愛着をもって住み続けることは難しいと思います。なぜなら住まい手は、ストレスに打ち勝てる元気なときばかりではないからです。人は皆老いてゆき、病に伏し、また将来に希望を見いだせないときもあるでしょう。
人の明るい希望だけに応えるのが建築ではなく、人が孤独や絶望といった負の状態にあるときこそ人を温かく包み込み、真価を発揮するのが建築でありたいと思います。〔堀部安嗣著 住まいの基本を考える(新潮社)より抜粋〕
ここ数年堀部さんが設計した住宅の施工をお手伝いしていますが、あらためて家づくりの奥深さを実感します。この1か月はコロナ、コロナで自粛や在宅を余儀なくされていますが、このような時こそ堀部さんが言うようなパッシブな家の真価が問われる時だと痛感します。
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