政府は去る2月10日、「長期優良住宅の普及の促進に関する法律」の施行日を、6月4日とすることで閣議決定しました。
『200年住宅』というキャッチフレーズの下に、法案が成立してから約半年・・・。
世界的な不況の嵐と、前福田首相の退陣のタイミングも重なって、当初の理念が失われつつあるのではないかと懸念されましたが、いよいよ「住宅の長寿命化」と「良質なストック形成」へ、我が国も大きくシフトしていくことになります。
まさしく、優良住宅『元年』です!!


この制度に適合した住宅は、不動産取得税や固定資産税などの税負担軽減の優遇、最長50年ローンの優遇など、取得段階や維持段階の両面から配慮される予定です。

それでは、この制度の骨子を見ていきましょう・・・。

まずは、「長期優良住宅」に認定してもらう必要があります。
・耐久性・耐震性・可変性・維持保全の容易性など、技術認定基準に適合すること
 →長期優良住宅の技術的基準は国が定めます
・建築主が維持保全に関する計画を作成し、それを所管行政庁が認定する
 →都道府県知事や市町村長の認定を受ける必要があります

次に、「定期点検と補修・交換」などで維持管理していくことが求められます。
・住宅の維持管理記録を作成・保存する
 →長期優良住宅としての認定時の書類、また完成後の定期点検記録などを管理していくこと
・中古住宅の流通を促進していく
 →住宅履歴書を活用して資産価値を維持しながら、中古価格を下げない仕組みづくり


しかしながら、鳴り物入りで登場したこの制度ですが、現時点では未決定の部分が多くあります。
・「技術認定基準」が未だ示されていない
・「維持保全に関する計画書」の形式が定まっていない
これらのガイドラインが定まり、実際に運用されるのは、今年の秋頃になるのではないかと言われています。
となると、早くて来年1月以降の引き渡し!?

まだまだ準備期間がある訳ですが・・・
私共もその対応策として、技術的基準を固めつつあります!!

これから家づくりを考えておられる皆さん、是非「長期優良住宅」を検討してみては如何でしょうか・・・。

2009.02.14 AKINOBU FUKUDA

※国土交通省HPより画像転載 http://www.mlit.go.jp/jutakukentiku/index.html
2009/02/20(金) 14:10 福田明伸より PERMALINK COM(0)

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