今まであまり気にしてこなかった旧暦の事が年々気になりだしてまいりました。
年齢をかさねてということもあるのでしょうが“季節を感じる家づくり”のようなことをお勧めしておりますと自然とそちらに目が向くのかなあと思っております。
夏至、冬至、春分、秋分などは、太陽の関係もあり家の設計を行う際には気にする節季でありましたがそれ以外は朝のニュースで「今日は冬至ですのでゆず湯に入って風邪をひかないようにしましょう」のような感じでただ聞き流しておりました。
冬は、立冬・小雪・大雪・冬至・小寒・大寒です。とてもわかりやすいですね。中国より飛鳥時代に伝わった暦を日本の季節に合わせて作り替えられたそうです。
そして二十四節季を3つに分けたのが七十二候だそうで、これがとても面白いので少し紹介させていただきます。
小寒の候は、芹乃栄(せりすなわりさかう)芹が良く育つ、水泉動(しみずあたたかをふくむ)凍った泉が動きだす、そして、雉始雊(きじはじめてなく)雄雉が鳴き出す。セリが勢いよく育っている様子や雉が鳴いている声など身近に感じることはありませんが、なにか想像するだけでも楽しくなってきます。
大寒の候は、欸冬華(ふきのはなさく)、水沢腹堅(きわみずこおりつめる)鶏始乳(にわとりはじめてとやにつく)です。フキノトウが芽を出したり、沢に氷が張ったり、そして鶏が卵を産み始めたりする季節なのですね。鶏が卵を産まない季節があったなんて知りませんでした。当たり前のことなのですが、生き物の生態も季節に大きく完成しているのですね。
立春の始めの候は春風解凍(はるかぜこおりをとく)です。旧暦では春と共に新しい年が始まります。5日に一度変わる七十二候を一年間追いかけてみようと思います。
2010/01/09(土) 09:35 三牧省吾より PERMALINK COM(0)

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