大阪ミナミの繁華街、道頓堀のシンボルが2つ、同時に消え去ろうとしています。
一つは、全国的に有名なくいだおれのキャラクターである“くいだおれ太郎”で、今年の7月に同社の閉店が決まったのと同時に、この道頓堀から姿を消します。
幼い頃から馴染んでしたキャラクターが消え去るのは、何とも寂しい限りですが、一方で引き取りを希望する先が後を絶たない・・・という微笑ましいニュースも聞こえてきます。
そしてもう一つ、昨年10月末をもって閉館した“キリンプラザ大阪”です。
高松伸氏の設計で1987年に竣工したこの複合施設は、リドリー・スコット監督のハリウッド映画「ブラック・レイン」(1989年)の舞台になったことで、一躍有名になったのは皆さんもご存じではないでしょうか?
そして今年に入って、この敷地を丸紅が取得したとニュースが・・・。
そうです、とうとう解体工事が秒読み段階に入っていると思われます。
写真は、幸いにも生まれて初めて、道頓堀川を走る遊覧船にのった際に撮影したものですが、学生時代に憧れたこの建築の、最後の雄姿かもしれないと、反射的にパチリ。(実はこの対岸にこれもまた有名な巨大グリコ看板があります)
商業建築とは言え、20年という年齢はあまりにも短か過ぎます。
私たちが目指す“200年住宅”がより尊く思えます・・・。
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